社長洋行記 正・続篇 [DVD]



社長洋行記 正・続篇 [DVD]
社長洋行記 正・続篇 [DVD]

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海外旅行が自由化される前の海外進出

実はまだ続編の方は見ていません。ということで正篇についてのレヴューですが、このシリーズの中ではじめて見た作品でした。公開は1962年です。国際収支の赤字や外貨の割り当てという会話が時代を反映しています。もうひとつの駅前シリーズは濃厚に戦前の影人間関係の絡みに残していた作品ですが、この作品は舞台が東京(そして香港)となっているせいでしょうか、からっとした笑いが最初から最後まで続きます。再認識したのは森繁の魅力です。恰幅もよく(登場人物の中では一番背も高いようです)、さまざまな服装のセンスもばっちり決まっており、中国語(広東語ではないようですが、そういえば旧満州出身の日本人で香港で北京語を操る人って80年代の半ばまでは時々見かけましたね)の会話のシーまで含めて、その多面的な魅力がスクリーンに全開されます。香港のロケはこの時代数々の東宝映画で行われているものです。いつもおなじみの啓徳飛行場、ambassador hotel,レパルス湾へのドライヴなどのシーンが満載です。珍しいのは、車を船に載せて九龍から香港島へフェリーで渡るシーンです。草笛光子はいつもおなじみの役割ですが、新珠美千代はこんな役も演じていたのですね。この作品の最大の中心人物は三木のり平です。背広を着た彼はすべてのシーンで会話と筋の潤滑油となっており、彼の存在がなければ、この作品は決してこのような味と軽さを持った喜劇としては成功することはなかったと思われます。途中から彼を消してしまったのは本作品の最大の失策ですね。
羨ましい・・・

この作品に限らず、このシリーズ大好きなんです。というよりこの時代のニッポンのサラリーマンが羨ましくって仕方が無い。高度成長時代の波に乗り、いけいけドンドンでやったらやっただけのリターンが必ずあって、頑張らなくても終身雇用制でがっちりガード。インターネットも携帯電話も無いからてきとーに休憩時間も取れて、だからこそ気持ちのバランスは前向きに保たれて、多少ラッキーもあるけど大きな仕事も獲れたりする。社会も会社も人間も、何だかとっても夢と希望に満ち溢れていて、多少のいい加減さは呑み込んでしまう懐の深さというか、心のゆとりを感じさせられます。後のバブル以上に国中が上昇志向で盛り上がっている気がするんですよね。中国に行った時に感じた街のそこら中から押し寄せるエネルギーが映画の中の日本に満ち溢れています。それに引き換え今の世は世知辛い事と言ったらありませんね。自分も営業マンなので特に三木のり平やフランキー堺のスタイルが眩しいくらいに羨ましい。もっと早く生まれたかった、そんな事を思わせる痛快シリーズです。
ライバル社に喰われた香港市場の確立を急げ!社長愚連隊 香港へ

 今回の森繁社長が経営する会社は、貼り薬の「サクランパス」を扱う櫻堂製薬本舗。

 ライバル社に食い荒らされた香港市場での販売不振の打開の上に、香港支店の開拓に向けて我らの社長愚連隊は珍作戦を展開する。果たして、どうなることやら・・・?

 作品としては3人組がお熱を上げる尤敏氏や、怪しさ全開のフランキー堺氏や香港行きに暗躍(?)する三木のり平氏と社長一家やゲストの盛り合わせが楽しい。
 また『若大将』シリーズだったら戦慄になる中 真千子氏&江原達治氏の「・・・婚」や、「・・・芸者」騒動もサイドストーリーながらも笑わせてくれる。

 またこの盤のよい特徴は、正・続編のツインパックになっている。河村黎吉氏の『三等重役』を含む『社長』シリーズの大半は2部作構成になっているだけに、体裁を考えれば元は取れるだろう。

 『続・』の最後になって出る意外な国際スターの出演も楽しいが、古きよき香港や東京(意外なホテルの映像もあり!)も楽しく観れる。

 さぁて、森繁社長の商談(とついでの浮気)は無事に成功するのでしょうか・・・ねぇ?
あこがれの生活でした・・

同じ東宝、森繁主演の「駅前」シリーズが庶民派なのに対して、
「社長」シリーズはハイソ志向でした。昭和30年代の田舎の映画館、
東宝映画は2本立て・・

円谷プロ特撮怪獣映画などと抱き合わせで来ていた「社長シリーズ」

子供たちはゴジラ、モスラに満足し、
同伴の親は森繁社長の優雅で、ちょっぴりエッチな生活にあこがれたりしたのでした。

一億国民、総中流を目指してがんばっていた頃の
ある意味、「奥さまは魔女」のようなカルト・ムービーともいえるかもしれません。

シリーズ中、「洋行記」正・続編は小気味よいテンポの速さ、海外ロケの豪華さと出色の作品です。
まさかのDVD化!感涙です。

昨年、テレビ東京で「正編」のみオンエア。続編があるとは知らなかったけど、確かに中途半端な終わり方だった。とにかく映像が綺麗!今まで古びたレンタルや、テレビ放映の粗いプリント状態しか見てなかったのでその鮮やかさには驚きます。特典で公開時のミニポスターや、予告編が収録されてます。芸能人の葬式の時の森繁しか知らない方、この時代の森繁を是非見て!スタイリッシュ&クールに加えHパワーも満載です。



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